ともえ
低温肥大性に優れる高品質花蕾の晩生種
特性
- 平坦地での8月下旬播種で約145日で収穫となる晩生種。
- 平坦地での1月〜3月収穫の栽培に適する。
- 花蕾は細粒で締まりが良く、ハイドームで重量感がある。
- 上部の葉が花蕾を包み込むような形になるので、花蕾が寒さから守られる。
- 草姿は半開張性でコンパクトにまとまる。
- 耐寒性・低温肥大性に優れる。
栽培のPOINT
- 活着をスムーズに行い、初期生育を旺盛にする。
- 極端な早まきや収穫時期の前進化で茎が太くなったり、花蕾の粒立ちや粒が少し荒くなる傾向があるので適期栽培を行う。
- 厳寒期の収穫や花蕾肥大期の肥料切れによって花蕾に紫色(アントシアン)が着色する場合がある。
クリア
高品質花蕾のアントシアンレスの晩生種
特性
- 平坦地での8月下旬播種で約145日で収穫となる晩生種。
- 平坦地での1月〜3月収穫の栽培に適する。
- 花蕾は濃緑でボリュームのあるドーム型となる。品質・形状が安定し、秀品率が高い。
- 草姿は半開張性で、上部の葉の包葉性が強く花蕾が寒さから守られる。
- 低温肥大性に優れ、収穫揃いが良い。
- 根張りが良く馬力があるため作りやすく、幅広い作型で栽培が可能。
- 花蕾に紫色(アントシアン)の着色が無い。
栽培のPOINT
- 極端な早まきや収穫時期の前進化で茎が太くなったり、花蕾の粒立ちや粒が少し荒くなる傾向があるので、適期栽培を行う。
- 10月以降の定植では茎が短くなりやすいので植え遅れに注意する。遅い時期の定植となった場合は、初期生育を旺盛にして年内にしっかり栄養生長させる栽培を心がける。
- アントシアンレス品種なので肥料切れにより花蕾の緑色が薄くなる場合がある。比較的色抜けは少ないが、栽培期間が長くなるため、収穫まで肥効を切らさないよう心がける。
すずか
端境期にとれる極晩生種
特性
- 平坦地での9月上旬播種で約200日で収穫となる極晩生種。
- 平坦地で3月下旬〜4月上旬収穫の栽培に適する。
- 花蕾は濃緑色でスムーズなドーム型。3月中旬以降の気温上昇期でも花蕾が緩みにくい。
- 根張りが強く生育旺盛。耐寒性がある。
- 草姿は立性で栽培管理や収穫作業性が良い。
栽培のPOINT
- 栽培期間が長くなるため、肥効が維持するよう適宜追肥を行う。
- 収穫時期に気温が上昇してくるので、多雨が重なると病害が発生しやすくなる。
密植を避け風通しを良くするなど予防を中心とした対策で、病害の発生を軽減させる。
- 早まきをすると、樹が出来過ぎるため空洞が発生する場合がある。早まきは控え、適期栽培を行うように心がける。また10月以降に老化苗定植をすると、株が十分にできず花蕾品質が低下する場合がある。特に遅い時期の植え遅れに注意する。
- 湿害や遅霜等のストレスで花蕾に紫色(アントシアン)が着色する場合がある。